皆様、こんにちは!ここ1年程イベント続きで忙しくしてまいりました大使館も平常を取り戻しました。普段であればここで大使館やパラオについて関連のあるニュースをお伝えしてますが、今回はちょっと違う試みをしてみようと思います。
さて、もう夏目前。夏休みの計画はされてますでしょうか?
パラオの紹介で必ず登場するパラオといえばここという定番ですね。はい、セブンティーアイランドです。セブンティーアイランドとは世界複合遺産に登録されたコロール州の「南ラグーンのロックアイランド群」の中にある自然保護区です。この地域では、タイマイなどの亀などの産卵が盛んであり、また海洋生物や鳥、そしてロックアイランドの一部を保護する目的で1956年にパラオで初めて設置された自然保護区です。さて、セブンティーアイランドはいくつの島から形成されていると思いますか?名前から想像すると70とお答えする方も多いかと思います。しかし、実際には40もの大小の島からなっています。セブンティーアイランドの正式名称は Ngerukewid Islands National Wildlife Preserve(ネルケウィト・アイランド群自然保護区)と言い、諸説あるものの、セブンティー(70)という名前の由来は元々この地域の島の名前である Ngerukewid(ネルケウィト)からきています。Ngerukewid とは ngeru (ネル)と okeuid(ケウィト)、2つの言葉から形成されており、ngeru はどこかの場所という意味、そして okeuid が70という意味で、Ngerukewid はいわゆる70の場所という意味です。また、okeuid は70という意味の他に弁当(パラオ語でBento)という意味もあります。(弁当は皆さんご存知の通り、いわゆるお弁当です。日本統治時代の名残として数多くの日本語がパラオ語として使われています。)セブンティーアイランド周辺は魚類が豊富であり、この周辺海域を訪れる際は弁当を持っていく必要が無いということに因んでセブンティーアイランドと呼ばれるようになったのかもしれません。しかしながらこれは諸説ある中の一つであり、なぜ Ngerukewid という名前がついたかの詳細についてはっきりしたことは残念ながら不明です。
補足としまして、セブンティーアイランドはパラオ人には Cheuid el Chol (エウィ・エル・オル)と通称されており、7つの浜辺(ビーチ)という意味です。
パラオ豆知識でちょっとしたパラオ通になれましたでしょうか。
夏休みにパラオを訪れてみてはいかがでしょうか?もうすでに夏休みの計画があるという方は次回の候補として是非。皆様の来島、お待ちしております!